屋根葺き替え工事とは、既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を施工する方法です。
屋根のリフォームの中で最も費用が高くなりますが、葺き替え後のメンテナンスの心配も減り、最も長持ちさせることができます。
メリット
最も長い耐久性
葺き替えは、屋根材の交換だけでなく屋根の下地となる防水シート、野地板をしっかりと確認、補修ができます。屋根のメンテナンスの中で最も長持ちする工法です。
軽量化による耐震性の向上
重い瓦屋根から金属瓦など軽量の屋根に葺き替えることで、屋根の軽量化が図れます。
屋根を軽量化することは、地震の揺れを軽減でき耐震性の向上も期待できます。
屋根が美観性
屋根材には日本瓦、洋瓦、スレート瓦、金属瓦などいろいろな種類があります。和風な日本瓦からガルバニウム鋼板などに葺き替えることで洋風な家にイメージを変えることができます。
デメリット
なんといっても工事費用が高額になってしまうことです。また、屋根をすべてリフォームするので工事期間も長くなってしまいます。
屋根材ごとのメンテナンス時期
粘土瓦(日本瓦・洋瓦)以外は10年毎に塗装などのメンテナンスを行い寿命を延ばします。粘土瓦(日本瓦・洋瓦)はメンテナンスフリーと思われがちですが、漆喰や下地の防水シートは先に劣化しますので定期的なメンテナンスは必要です。
屋根材ごとに耐久年数の違いはありますが定期的に点検を行い劣化が進んでいるようならば葺き替えを検討してください。
屋根材 | 葺き替え時期 |
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日本瓦・洋瓦・セメント瓦・モニエル瓦 | 30年~50年 |
化粧スレート(コロニアル・カラーベスト) | 20年~35年 |
金属屋根(ガルバニウム鋼板) | 30年 |
金属屋根(トタン) | 15年 |
※化粧スレート(ニチハ製パミール)のメンテナンスはこちら
屋根材別葺き替え方法
化粧スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)
化粧スレート屋根から金属屋根(ガルバニウム鋼板)に葺き替えるのをお勧めします。ガルバリウム鋼板は、軽くて丈夫なので葺き替えることで耐久性も耐震性も向上します。
また、コロニアル屋根のメンテナンスには「葺き替えの」ほかに「カバー工法」「シーガード工法」もあります。
いずれの工法もメリットデメリットがありますので、既存の屋根の劣化状況、ご予算などに応じて最適な工法を提案いたします。
日本瓦屋根
日本瓦から金属瓦(ガルバニウム鋼板)に葺き替えたり、同じ瓦でも軽量防災瓦に葺き替えるのをお勧めします。
最も耐久性の高い瓦ですが、その分最重量の瓦のため、金属瓦に葺き替えることで最も地震対策に効果があります。瓦の質感を損ないたくない方へは、同じ瓦でもメンテナンスの楽な軽量防災瓦に葺き替えるのも人気です。
また、既存の瓦を一度撤去してその下の防水シートや野地板の補修をおこない、瓦を再利用する「葺き直し」などの工法もあります。
金属屋根(ガルバニウム鋼板・トタン)
金属屋根(ガルバニウム鋼板・トタン)から金属瓦(ガルバニウム鋼板)に葺き替えるのをお勧めします。
屋根勾配が3.0寸以上あれば、古いトタン屋根のイメージの縦葺きから、一目で金属と思われないデザイン性の高い横葺きの屋根に葺き替えることもできます。
工事の流れ
前橋市で施工したコロニアルからガルバニウム鋼板屋根への葺き替え工事
既存の屋根材撤去
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既存の化粧スレート(コロニアル)を撤去します。撤去した屋根材は産業廃棄物として適切に処分します。 | 屋根材を剥がすとルーフィングが見えてきます。 |
防水シート(ルーフィング)撤去
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古いルーフィングは全て剥がします。 | ルーフィングを撤去するとその下の野地板が見えます。きれいに清掃します。 |
新しい防水シート(ルーフィング)張り
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きれいにした野地板の上に新しいルーフィングを張ります。 | 雨水の流れを考慮して、必ず軒先の方から上に向かって張ります。 |
屋根材張り
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新しい屋根材のガルバニウム鋼板を設置します。軽いガルバニウムとは沢山ありますので荷揚げ用の梯子を使います。 | ルーフィングと同様に軒先から頂上の順番に設置して行きます。 |
棟板金設置
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最後に棟部分の工事を行います。棟板金を固定する貫板を取り付けます。 | 貫板の上に棟板金を固定します。棟は屋根の面と面が繋がる場所なのでしっかり取り付けます。 |
屋根葺き替え完工
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コロニアル屋根からガルバニウム鋼板屋根の葺き替え完成です。 | 最後に清掃を行い完了です。 |
葺き替え以外の屋根工事

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