防水工事で雨漏りを防ぐ シート防水の施工方法

シート防水 の 特徴 と 補修方法
常に雨水にさらされる屋根やマンション・ビルの屋上は、雨漏りを防ぐための防水工事が必要です。
屋根の防水工事で一般的に使われる工法としては、ガラス繊維と樹脂を使うFRP防水、ウレタン樹脂を塗布するウレタン防水、シートを敷いて雨水の侵入を防ぐシート防水の三種類があります。
今回は屋根や屋上にゴムシートや塩ビシートを敷き詰めて密着させ、雨水の侵入を防ぐシート防水の施工方法についてご紹介します。シート防水は屋根にシートを敷いて密着させるので、早く施工できることが特徴です。
屋根や屋上から侵入する雨水を防ぐには、適切な防水工事を施工して、建物のメンテナンスを行うことが重要です。屋根やベランダ、バルコニーの雨漏りにお悩みの方は、比較的簡単で施工の早いシート防水をぜひ検討してみてください。

シート防水の特徴

シートを貼り付けて雨水の浸入を防ぐ防水工事シート防水とは、その名の通り防水性のあるシートを敷いて、雨水の侵入を防ぐ防水工法です。
防水シートは1.2mm ~ 2.5mm程度のゴムや塩化ビニールをシート状に加工したものです。歩行や重量物による摩耗にもある程度まで耐え、塗料のように剥がれることがないので、ビルやマンションの屋上に向いた防水工法です。
防水工事に用いられるシートは、一般的にゴムシートと塩化ビニール製のシートがあり、どちらも伸縮性と対候性があり、多少のゆがみや段差にもフィットして密着するので、高い防水性を長期間保つことができます。
シートは柔らかく、カッターで切断できるので作業性も良好です。また、塗料のように塗る必要がないので、広い面積でも早い施工が可能です。最近は夏や冬の温度差にも影響されず、安定した柔軟性を長期間保つ全天候型のシートもあります。
ただし、防水シートは非常に薄く、数ミリ程度の厚さしかないので、台風による飛来物や重量物のずれ、アンテナやポールなど突起のある構造物の倒壊によって、穴が開いたり破れたりしやすいという欠点があります。
以前のシート防水は加硫ゴムシートやブチルゴムシートがよく用いられましたが、現在は雨水や紫外線にも耐え、トップコートによる仕上げ塗装も不要な塩化ビニール製の塩ビシート防水が主流です。

シート防水の施工方法

シート防水工事の施工方法は、接着剤で貼り付ける密着工法と、固定用の金具を用いる機械式固定方法の2種類があります。

密着工法

接着剤で防水シートを貼り付ける密着工法は、下地とシートの両方に接着剤を塗り、シートを貼り付けてハンドローラーで圧着していきます。
シートを直接下地に貼り付けるので、特別な設備や工具を使わなくても施工できます。そのため、比較的短期間で施工が可能で、下地に密着しているので耐風圧性があり、台風などの災害にも強い工法です。
しかし、下地の処理が不十分だとシートが密着せず、膨れや剥がれの原因となるので、事前に下地の清掃や、下地処理剤としてプライマーやモルタルを塗布する等の処理を行います。シート防水は事前の下地処理が一番大切です。
また、下地と防水層のシートが密着しているため、地震や風圧による揺れによって下地に亀裂が入ると、シートが割けたりシートの継ぎ目から水漏れすることがあります。

機械式固定方法

機械式固定方法は接着剤を使わず、固定ディスク等を用いて防水シートを屋上の下地に固定する工法です。脱気工法や通気工法、絶縁工法と呼ばれることもありますが、基本は全て同じ施工方法を用います。
密着工法は建物のコンクリートが含む湿気の影響を受けやすく、シートと下地の間が密着して水分の逃げ場がないため、経年劣化によって防水層が膨れ、衝撃を受けるとシートが破れることがあります。
建物から湿気を逃がして防水層の膨れを防ぐため、新たに開発されたシート防水工法が機械式固定方法です。
機械式固定方法は下地とシートをピッタリ密着させず、下地と防水シートの間に通気性のある絶縁シートを挟んで固定するため、絶縁シートから水分や湿気を逃して防水層の膨れを防ぐことができます。
下地の亀裂やダメージを完全に処理する必要がなく、既存の防水層はそのままにして施工ができるので、工期を短縮して費用を抑えることができます。機械式固定方法は固定ディスクの先打ちと後打ちの二種類があります。

機械式固定工法の施工事例

雨漏りでお困りのビルの屋上で防水工事を行いました。以前のシート防水が劣化して雨漏りが発生しているので、機械式固定工法を用いてさらに強固な防水層を構築します。

シート防水施工前 既存防水シート補修 絶縁シート張り
現状のシート防水が劣化して雨漏りが発生しているので、機械式固定工法を用いてさらに強固な塩ビシート防水を行います。 基本的に下地調整は不要ですが、凹凸がある場合は平らにします。 絶縁用シートを敷設します。
固定金具の取り付け ディスク取り付け後 塩ビシート張り
固定金具を取り付けます。 ジョイント部分はテープ(緑色)を張ります。 防水層になる塩ビシートを貼り付けます。加熱固定装置で金具を加熱すると、シートと固定ディスクが密着します。
ジョイント接着 ジョイント溶接 シート防水施工後
防水シートの端部を溶着します。 ジョイント部をシール材で塗布して一体化させます。 塩ビ防水シートを機械式固定工法で仕上げました。

シート防水のデメリット

シート防水の劣化には膨れや破れ、剥がれ、浮き、また雨水がたまるといった劣化や不具合が見られます。
紫外線、可塑剤の気化、飛来物の衝撃や鳥害、防水シートの結合部分や端部分などシート防水が劣化や不具合を起こす要因や劣化を起こしやすい場所があります。
メンテナンスとしては膨れや剥がれに対して部分的に対処することも可能だが、耐用年数が近づいているケースにおいては部分的対処ではいたちごっこになることも多く全面防水がお勧め。
シート防水の耐用年数はゴムシート防水で10年~15年程度、塩ビシートであれば10年~20年程度です。

防水工事 その他の工法

屋根の防水工事で一般的に使われる工法としては、シート防水の他に、ガラス繊維と樹脂を使うFRP防水、ウレタン樹脂を塗布するウレタン防水があります。各工法ごとにそれぞれ特徴があり、屋根の形状や用途、価格に応じて使い分けます。
屋根や屋上、ベランダ、バルコニーなどの防水工事やメンテナンスは、場所によってそれぞれ使用する塗料や工法を変える必要があります。屋根の防水工事は、塗装専門の業者ではなく、正しい知識を持つ防水工事の業者に依頼してください。

ウレタン防水

液状のウレタン樹脂を塗布し、下地の凹凸や形状に左右されない防水層を作る工法です。
ウレタン樹脂は塗料のような液体なので、ペンキのように刷毛やローラーで施工することができます。大掛かりな作業や工法を必要とせず、低コストで均一な防水層を形成することができます。
劣化してもすぐに塗り直しが可能で、すばやく補修することができます。下地の状態や形状に左右されず、複雑な場所でもウレタン樹脂を塗るだけで施工できるので、どんな屋根や屋上でも対応できる工法です。

ウレタン防水で屋根・屋上・ベランダの雨漏りを防ぐ

FRP防水

FRP防水はガラス繊維を下地に使い、その上にポリエステル樹脂を塗布して硬化させる工法です。
樹脂だけでなく強靭なFRP繊維を組み合わせて屋根上を覆うため、軽量でありながら衝撃に強く、長期間の摩耗にも耐えるので、しっかりした防水層を構築することができます。
ポリエステル樹脂は凹凸のある場所にも対応し、すぐ硬化するため短期間の施行が可能で、タイトな工期の現場でよく用いられます。一般的な防水塗料の仕上げに似ていますが、FRP防水のほうがはるかに丈夫で、長期間の防水効果があります。

FRP防水はひび割れや劣化に強い防水工法

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